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八百屋お七の放火事件

2026年01月26日

メガネのセンリ

今日もメガネのセンリ・ブログをご覧いただきありがとうございます。

今年は午年ですね。
干支の「午」と聞いて、多くの人が思い浮かべる迷信の一つに
「丙午(ひのえうま)生まれの女性は気性が激しい」というものがあります。
迷信から出生数が激減する傾向があり、
昭和41年はその影響で前年比で約25%(約47万人)も減少した特異な例があります。

この迷信のきっかけとなったのが
江戸時代の悲劇のヒロイン、八百屋お七の放火事件です。
お七は実際に丙午の年に生まれたとされ(諸説あり)、
この事件が後世に大きな影響を与えました。

事件の概要と背景
事件が起こったのは天和3年(1683年)です。
きっかけとなった火事
お七一家は天和元年(1682年)の江戸の大火で家を焼かれ、
駒込の吉祥寺(または正仙院、円乗寺)に避難しました。
運命の出会い
避難先で、お七は寺小姓の吉三郎(または庄之助)という美しい青年に出会い
恋に落ちました。
悲劇の動機
やがて家が再建され、お七は吉三郎と離ればなれになります。
彼に会いたい一心で、「また火事が起きれば、再び寺で一緒に暮らせる」と
思い詰めたお七は、自宅に火を放ってしまいます。
結末
火事はボヤ程度で済みましたが、当時の江戸では放火は厳しい大罪でした。
捕らえられたお七は、3日間の市中引回しの上、火あぶりの極刑に処せられました。
処刑時、お七は18歳(数え年、満年齢では16歳ごろとされる)でした。
「丙午」の迷信へ
お七が丙午(寛文6年、1666年)生まれだったことから、
「丙午生まれの女性は恐ろしい」という迷信が広まりました。
これは全く根拠のない迷信ですが、昭和41年(1966年)の丙午の年には、
この迷信を気にして出産の控えられた結果、出生数が大幅に減少するほどの
影響力を持っていました。
八百屋お七の物語は、井原西鶴の『好色五人女』や歌舞伎、浄瑠璃などで
広く脚色され、純粋ゆえの悲劇として今に伝えられています。




お七が生まれたとされる「丙午」にまつわる迷信は、科学的根拠のない俗説に過ぎません。
しかし、江戸時代の人々にとって、この物語は「激しすぎる情熱」の象徴として
強烈なインパクトを残しました。
現代では、生まれ年で性格を決めつけることはありませんが、
「情報の広まりが、時に一人の女性のイメージを固定化してしまう」という現象は
SNS時代の今も通じる怖さがあると言えるかもしれません。

今年の午年が、こうした歴史的な背景を持つ物語を再認識する機会となれば幸いです。



《ナカオ》

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