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藤井聡太王位に渡辺明九段が挑戦する伊藤園お～いお茶杯第65期王位戦七番勝負は、藤井王位の3勝1敗で迎えた第5局が8月27日(火)28日(水)に兵庫県神戸市の有馬温泉「中の坊瑞苑」で行われました。


中の坊瑞苑は数多くのタイトル戦の舞台として使用されており、特に王位戦に縁のある場所で、1982年の初開催の王位戦第2局から数えて今回で王位戦42回目となります。

明治元年創業とのことで歴史あるホテルですね。

さて本局、カド番に立たされた渡辺九段の用意した作戦は雁木でした。藤井王位のエース戦法の角換わりを避けながら攻め筋を見出す。
渡辺九段の千日手歓迎の手を積極的に打開していく藤井王位。
藤井王位が封じ手の意思を示し1日目が終了。
明けて2日目。駒得になってからの藤井王位の勢いは止まることなく、縦横に駆けていた飛車が狙われると見るや果敢に飛車を切って攻め込む。
結局、最後まで読み切った藤井王位が渡辺九段の攻めを凌ぎ切り渡辺九段の投了となり97手で藤井王位の勝利！



藤井王位はこれで王位を連続5期獲得で自身2つ目の永世称号を手にしました。

不調と言われながらも終わってみれば4勝1敗で、2日制では相変わらずの無双状態で際立った強さが目立ちます。

10月からは2日制の大一番、竜王戦七番勝負も控えています。挑戦者はかつての藤井四段時代の30連勝を阻んだ男、佐々木勇気八段がタイトル戦初登場。16歳でプロ入りし、藤井七冠に先立って天才と呼ばれた男がようやくのタイトル挑戦で、勢いに乗る若手同士の対局にワクワクします^^

《タカダ》