ピカソとその時代
2023年03月21日
こんにちは。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
先日中之島にある国立国際美術館へ「ピカソとその時代」を観に行って来ました。
ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)のコレクションを収蔵展示するドイツ、ベルリンにあるベルリン国立ベルクグリューン美術館。
こちらの美術館のコレクション97点をまとめて紹介する日本初となる展覧会です。ピカソの初期から晩年にいたるまでの作品と、同時代に活躍したクレー、マティス、ジャコメッティら、ベルクグリューンが最も敬愛した芸術家たちの優品に、日本の国立美術館が所蔵する11点を加えることで、20世紀ヨーロッパ美術の偉大な足跡をたどります。
![](/ai/ZBbQGqq0tZJasbGivcd7zQAAAbg.jpg?width=500&height=1000&resize_type=2&padding_color=ffffff)
「横たわる裸婦」 パブロ・ピカソ
ナチス・ドイツによる占領下のパリで製作された最も重要な大作のひとつであり、ピカソの最も困難な時代を象徴する作品です。
「横たわる裸婦」という伝統的な主題でありながら、その女性美と官能性は徹底的に否定されています。独房の様な閉ざされた中で横たわる女性の身体は捻じ曲げられ、両脚は死を意味する骨の紋章の様に交差しています。彼女は目を閉じて眠っている様ですが、固く握りしめられた両手は、眠りの中でさえも苦痛から解放されないことを物語っています。
この女性像は孤独や苦痛、絶望といった戦争といった時代の感情の象徴であり、時代を超えて共感を呼ぶものとなっています。
こちらの絵は写真ではわかりませんが、大人が5人程並んでもまだ大きい感じです。
![image](/ai/ZBkF3iEvKfL0SwPUCVP9EQAAAmI.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
「緑色のマニキュアを塗ったドラ・マール」パブロ・ピカソ
ドラ・マールは、フランスの写真家で画家、そしてピカソの愛人でした(約9年間)。
ピカソの代表作が多く出た時に愛人だったドラ・マール。
ピカソに新しい恋人ができたこともありドラは精神を病んでいき、ピカソが自分から心が離れていってしまったことが相当ショックだったようで、以前のような元気さを取り戻すことはありませんでした。
その後は、ピカソの援助もありましたが細々と絵を描きつつ、89歳で亡くなっています。
彼女を描いた作品は沢山あります。
私が個人的に気に入ったのがパウル・クレーの作品です。
クレーはピカソと並んでベルクグリューン美術館のもうひとつの柱です。
![image](/ai/ZBbQRaq0tZJasbGivcd9nQAAAeM.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
黄色い家の上に咲く天の花(選ばれた家)パウル・クレー
空に向かって大らかに花を咲かせる植物が簡素な家々の屋根から伸びています。
無機物である建物が有機的な植物に変容するというクレーらしい自由な想像力に溢れた水彩画です。制作されたのが、クレーが兵役に服していた第一次世界大戦のこと。
戦時中航空学校に配属されていたクレー。簡素な建物は彼が過ごした兵舎の、天を突く青い植物は飛行機のイメージに重なります。黄色い家の前に佇む「K」の文字はクレー自身を表しており、厳しい現実世界から天へと伸びる植物に、生命の開花への希望を託したかのようです。
![image](/ai/ZBbQWB6cmHehK06SgN2HegAAAPU.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
封印された女 パウル・クレー
![image](/ai/ZBbQUKv2IHnH2IRK_cPMyQAAAjE.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
薬草を調合する魔女たち パウル・クレー
![image](/ai/ZBbQhqv2IHnH2IRK_cPOGAAAAj0.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
広場Ⅱ アルベルト・ジャコメッティ
![image](/ai/ZBbQOqq0tZJasbGivcd9QgAAAYQ.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
家に住まう沈黙 アンリ・マティス
こちらはアンリ・マティスの作品です。
ベルクグリューンが晩年に収集したマティス作品には静と動、あるいは安息と活力という対照的な性質が表れています。
本当に見応えのある面白い展覧会でした。
絵画鑑賞は素人で当社のタカダさんの方が詳しいですが、全くの素人でもとても楽しめる展覧会でした。
ハマりそう^ ^
2023年の4月8日(土)はピカソ没後50年だそうで、ピカソ・デーと言われています。
ピカソの生まれ変わり!?
という事で4月8日生まれの方は入場無料だそうですよ。
4月8日生まれの方は、当日に限り観覧料無料。要証明。各種身分証明書をご持参ください。
との事です。
お土産を沢山買ってしまいました。
![image](/ai/ZBkFwSEvKfL0SwPUCVP75wAAAkg.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
こちらの展覧会おススメです。
中之島にある国立国際美術館で5月21日まで開催されています。
お時間ご興味のある方は是非行かれてみてはいかがですか?
それと、、、
侍ジャパン決勝進出おめでとうございます!!
明日も応援してます!!
《いまい》
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
先日中之島にある国立国際美術館へ「ピカソとその時代」を観に行って来ました。
ドイツ生まれの美術商ハインツ・ベルクグリューン(1914-2007年)のコレクションを収蔵展示するドイツ、ベルリンにあるベルリン国立ベルクグリューン美術館。
こちらの美術館のコレクション97点をまとめて紹介する日本初となる展覧会です。ピカソの初期から晩年にいたるまでの作品と、同時代に活躍したクレー、マティス、ジャコメッティら、ベルクグリューンが最も敬愛した芸術家たちの優品に、日本の国立美術館が所蔵する11点を加えることで、20世紀ヨーロッパ美術の偉大な足跡をたどります。
![](/ai/ZBbQGqq0tZJasbGivcd7zQAAAbg.jpg?width=500&height=1000&resize_type=2&padding_color=ffffff)
「横たわる裸婦」 パブロ・ピカソ
ナチス・ドイツによる占領下のパリで製作された最も重要な大作のひとつであり、ピカソの最も困難な時代を象徴する作品です。
「横たわる裸婦」という伝統的な主題でありながら、その女性美と官能性は徹底的に否定されています。独房の様な閉ざされた中で横たわる女性の身体は捻じ曲げられ、両脚は死を意味する骨の紋章の様に交差しています。彼女は目を閉じて眠っている様ですが、固く握りしめられた両手は、眠りの中でさえも苦痛から解放されないことを物語っています。
この女性像は孤独や苦痛、絶望といった戦争といった時代の感情の象徴であり、時代を超えて共感を呼ぶものとなっています。
こちらの絵は写真ではわかりませんが、大人が5人程並んでもまだ大きい感じです。
![image](/ai/ZBkF3iEvKfL0SwPUCVP9EQAAAmI.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
「緑色のマニキュアを塗ったドラ・マール」パブロ・ピカソ
ドラ・マールは、フランスの写真家で画家、そしてピカソの愛人でした(約9年間)。
ピカソの代表作が多く出た時に愛人だったドラ・マール。
ピカソに新しい恋人ができたこともありドラは精神を病んでいき、ピカソが自分から心が離れていってしまったことが相当ショックだったようで、以前のような元気さを取り戻すことはありませんでした。
その後は、ピカソの援助もありましたが細々と絵を描きつつ、89歳で亡くなっています。
彼女を描いた作品は沢山あります。
私が個人的に気に入ったのがパウル・クレーの作品です。
クレーはピカソと並んでベルクグリューン美術館のもうひとつの柱です。
![image](/ai/ZBbQRaq0tZJasbGivcd9nQAAAeM.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
黄色い家の上に咲く天の花(選ばれた家)パウル・クレー
空に向かって大らかに花を咲かせる植物が簡素な家々の屋根から伸びています。
無機物である建物が有機的な植物に変容するというクレーらしい自由な想像力に溢れた水彩画です。制作されたのが、クレーが兵役に服していた第一次世界大戦のこと。
戦時中航空学校に配属されていたクレー。簡素な建物は彼が過ごした兵舎の、天を突く青い植物は飛行機のイメージに重なります。黄色い家の前に佇む「K」の文字はクレー自身を表しており、厳しい現実世界から天へと伸びる植物に、生命の開花への希望を託したかのようです。
![image](/ai/ZBbQWB6cmHehK06SgN2HegAAAPU.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
封印された女 パウル・クレー
![image](/ai/ZBbQUKv2IHnH2IRK_cPMyQAAAjE.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
薬草を調合する魔女たち パウル・クレー
![image](/ai/ZBbQhqv2IHnH2IRK_cPOGAAAAj0.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
広場Ⅱ アルベルト・ジャコメッティ
![image](/ai/ZBbQOqq0tZJasbGivcd9QgAAAYQ.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
家に住まう沈黙 アンリ・マティス
こちらはアンリ・マティスの作品です。
ベルクグリューンが晩年に収集したマティス作品には静と動、あるいは安息と活力という対照的な性質が表れています。
本当に見応えのある面白い展覧会でした。
絵画鑑賞は素人で当社のタカダさんの方が詳しいですが、全くの素人でもとても楽しめる展覧会でした。
ハマりそう^ ^
2023年の4月8日(土)はピカソ没後50年だそうで、ピカソ・デーと言われています。
ピカソの生まれ変わり!?
という事で4月8日生まれの方は入場無料だそうですよ。
4月8日生まれの方は、当日に限り観覧料無料。要証明。各種身分証明書をご持参ください。
との事です。
お土産を沢山買ってしまいました。
![image](/ai/ZBkFwSEvKfL0SwPUCVP75wAAAkg.jpg?width=500&height=1000&padding_color=ffffff&resize_type=2)
こちらの展覧会おススメです。
中之島にある国立国際美術館で5月21日まで開催されています。
お時間ご興味のある方は是非行かれてみてはいかがですか?
それと、、、
侍ジャパン決勝進出おめでとうございます!!
明日も応援してます!!
《いまい》
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