本日もメガネのセンリのブログをご覧いただきありがとうございます。
毎月最終月曜は「誕生石の話」です。
4月の誕生石は「ダイヤモンド」と2021年に追加されたばかりの「モルガナイト」ですが、
今回は宝石の王様、ダイヤモンドのお話です。
名前の由来は、古代ギリシア語の αδάμας(adámas 征服できない、屈しない)が、
古代ローマのラテン語でadamansとなり、中世ラテン語では変化形のdiamasも使われ、
様々な場所や時代を経て、現在の英語のdiamondとなったそうです。
和名は「金剛石(こんごうせき)」。
金剛とは、堅固・最勝を意味する言葉で、金属中で最も堅い物の名です。
非常に堅く、こわれないことも意味します。
和名の通り、モース硬度は最高度の10、
実験で確かめられている、天然で最も硬い物質です。
また電気を通さなかったり、熱伝導率も非常に高いという性質も持っており、
その特性を活かして研磨剤やカッター、医療用ナイフなどに使われています。
ただし「靭性」という、割れや欠けに対する抵抗力は弱く、
サファイアやルビーの8より低い、水晶と同じ7.5です。
瞬時に与えられる力に対しては弱く、ハンマーで上から叩けば粉々に割れてしまいます。
また「劈開性」といって、一定の面に沿って割れやすい性質もあり、
傷があればカッターナイフを当てて軽く手で叩くだけでも割れてしまうため、
ダイヤの原石のカットはこの手法で行われるのだそうです。
無色透明であればあるほど価値が高いと思われがちなダイヤモンドですが、
ピンクやブルー、レッド、グリーンのものは希少価値が高く、高値で取引されます。
(人工的に着色されたものも多く、比較的手に入りやすい価格で流通しています)
イエローやブラウン、ブラックなども安価で人気もあります。
人工ダイヤは「ラボグロウンダイヤモンド」と呼ばれ、人気です。
人工的に作られることもあるダイヤモンドですが、
故人や亡くなったペットの遺骨や遺灰、髪や毛などをダイヤモンドにできるそうで、
アクセサリーにすれば、大切な家族やペットと一緒にいられると、人気のようです。
そんなダイヤモンドは、着けっぱなしにすることも多いものですが、
親油性が高いため皮脂などで汚れが付きやすく、
「買った(もらった)ときと輝きが鈍くなってきた…」と思われる事も多いようです。
くすんで輝きが失われてきたら、ぬるま湯に中性洗剤を数滴入れよく溶かし、
そこに浸した後、柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。
金属部分との境目が特に汚れやすいので、重点的に磨くのもいいかと思います。
あとはしっかりすすいで、キッチンペーパーなどで水分を取れば大丈夫です。
ただしダイヤ以外のジュエリーがついているものは、それぞれのお手入れ方法に合わせてください。
普段からお手入れを頻繁にされるのであれば、柔らかい布で拭くだけで十分です。
保管については他の石を傷つける可能性があるので、
別にしておくか、それぞれを固定させておくのが良いですね。
入学式など「ハレの日」も多い4月にピッタリの宝石ダイヤモンド、
お手入れも簡単ですのでたくさん使ってくださいね。
《マスイケ》
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