王将戦第3局
2022年01月31日
将棋王将戦第2局が1月29、30日に栃木県大田原市の『ホテル花月』にて行われました。
開催場所のホテル花月での王将戦のタイトル戦は16年連続となります。
大田原市は那須与一と松尾芭蕉が有名です。
源義経率いる源氏が平氏と屋島にて対峙した時、平氏の挑発を受けた義経は那須与一に船上の扇を射よと命じ、那須与一が、「源平屋島の戦い」で扇の的を弓矢で狙った時に『南無八幡大菩薩』と念じながら矢を放ち、その矢は正確無比に扇を射たと言われています。
また八幡宮(那須神社)は「おくのほそ道」で有名な俳聖松尾芭蕉が訪れ、与一の武勇を讃えたとされ名勝“おくのほそ道の風景地”として国指定を受けています。
さて、合戦ではどちらの対局者が見事扇の的を射抜くことが出来るのか・・・。
渡辺王将が王将位に返り咲いて今期で3期連続。ホテル花月での戦績は3連勝と相性のいい対局場となっており、俄然意気込みを感じるところです。
1局目2局目と連勝し勢い凄まじい藤井竜王も、ここで勝ってストレート奪取に王手をかけたいところ。
本局も激しい戦いになりそうな予感。
一日目、相掛かりの戦型から21手目まで第1局と同じ進行を辿ります。
序盤からじっくりとした展開でお互いの駒組みが進んでいきます。
後手からの角交換の後、53手目には藤井竜王の地下鉄飛車のトンネルが開通。
9九飛から9五歩と9筋で渡辺駅に直通されれば、なかなか痛いことになるので、渡辺王将は中央で戦いを始めます。
一日目は互角のまま迎えた2日目。
渡辺王将の封じ手は5六歩。
藤井竜王は朝イチから長考に耽ります。
80分以上を費やして2二歩とした。
1局目は2二歩。2局目は8八歩と手筋の歩を効果的に利かして勝利しているので、本局もそれに習った歩打ちになるのか?
中盤あたりは渡辺王将が指しやすいような印象。
しかし、複雑な盤面にひとつ間違うと直ぐに形勢は反転しそうな場面が続く。
午後、藤井竜王が8五桂(71手目)と桂交換を挑み、局面が動く。
渡辺王将は4二桂(76手目)を自陣に打ち、藤井竜王の攻めを促した。
藤井竜王は6四角(87手目)と角を切り、5三桂成(97手目)と踏み込んで渡辺玉を攻め立てます。
渡辺王将も懸命に応戦しますが、終盤力が棋界一の藤井竜王を引き離すことが出来ず、結局30手超の詰み手順を一分も掛からず読み解いてしまい渡辺玉を追い詰め135手にて終局となりました。
これで本タイトル戦は3連勝。
最年少五冠達成に王手がかかりました。
破れた渡辺王将こにも勿論チャンスはあります。
過去に3連敗の後4連勝でタイトル防衛をした経験もありこのままでは終わらない名人の巻き返しにも期待したいです。
さて、王将戦恒例の「勝者の罰ゲーム」のコスプレ、前回の第2局は・・・
YES!これぞ罰ゲーム!!
《タカダ》
開催場所のホテル花月での王将戦のタイトル戦は16年連続となります。
大田原市は那須与一と松尾芭蕉が有名です。
源義経率いる源氏が平氏と屋島にて対峙した時、平氏の挑発を受けた義経は那須与一に船上の扇を射よと命じ、那須与一が、「源平屋島の戦い」で扇の的を弓矢で狙った時に『南無八幡大菩薩』と念じながら矢を放ち、その矢は正確無比に扇を射たと言われています。
また八幡宮(那須神社)は「おくのほそ道」で有名な俳聖松尾芭蕉が訪れ、与一の武勇を讃えたとされ名勝“おくのほそ道の風景地”として国指定を受けています。
さて、合戦ではどちらの対局者が見事扇の的を射抜くことが出来るのか・・・。
渡辺王将が王将位に返り咲いて今期で3期連続。ホテル花月での戦績は3連勝と相性のいい対局場となっており、俄然意気込みを感じるところです。
1局目2局目と連勝し勢い凄まじい藤井竜王も、ここで勝ってストレート奪取に王手をかけたいところ。
本局も激しい戦いになりそうな予感。
一日目、相掛かりの戦型から21手目まで第1局と同じ進行を辿ります。
序盤からじっくりとした展開でお互いの駒組みが進んでいきます。
後手からの角交換の後、53手目には藤井竜王の地下鉄飛車のトンネルが開通。
9九飛から9五歩と9筋で渡辺駅に直通されれば、なかなか痛いことになるので、渡辺王将は中央で戦いを始めます。
一日目は互角のまま迎えた2日目。
渡辺王将の封じ手は5六歩。
藤井竜王は朝イチから長考に耽ります。
80分以上を費やして2二歩とした。
1局目は2二歩。2局目は8八歩と手筋の歩を効果的に利かして勝利しているので、本局もそれに習った歩打ちになるのか?
中盤あたりは渡辺王将が指しやすいような印象。
しかし、複雑な盤面にひとつ間違うと直ぐに形勢は反転しそうな場面が続く。
午後、藤井竜王が8五桂(71手目)と桂交換を挑み、局面が動く。
渡辺王将は4二桂(76手目)を自陣に打ち、藤井竜王の攻めを促した。
藤井竜王は6四角(87手目)と角を切り、5三桂成(97手目)と踏み込んで渡辺玉を攻め立てます。
渡辺王将も懸命に応戦しますが、終盤力が棋界一の藤井竜王を引き離すことが出来ず、結局30手超の詰み手順を一分も掛からず読み解いてしまい渡辺玉を追い詰め135手にて終局となりました。
これで本タイトル戦は3連勝。
最年少五冠達成に王手がかかりました。
破れた渡辺王将こにも勿論チャンスはあります。
過去に3連敗の後4連勝でタイトル防衛をした経験もありこのままでは終わらない名人の巻き返しにも期待したいです。
さて、王将戦恒例の「勝者の罰ゲーム」のコスプレ、前回の第2局は・・・
YES!これぞ罰ゲーム!!
《タカダ》
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