スタッフブログ

TOP > スタッフブログ

ドラゴンロード最終章

2021年11月14日

南千里店

将棋竜王戦第4局が11月12、13日に山口県宇部市「ANAクラウンプラザホテル宇部」にて行われました。


本局の対局場である宇部市は、今月1日に市制施行100周年を迎え、その記念事業として招致したとのこと。

さて、本局の第4局は早々に藤井三冠のタイトル獲得なるか?と言う話題でもちきりでした。現豊島竜王はカド番に追い込まれており、まずは1勝を返して波に乗りたいところです。
前回の先手番藤井の角換わりに続いて、本局先手番の豊島竜王も角換わりを選択します。
角換わりは研究が進んでいる戦型であり、一日目の昼食前には64手も進むハイペースでした。

64手目後手2七歩まで

が、難解な中盤戦に入るとお互いしっかりと時間を使う展開に。一日目は藤井三冠が封じ手を行って互角で終えます。


2日目に入ると徐々に藤井三冠のペースに。
難解な局面に藤井三冠の残り時間が少なくなっていき、一時は豊島2時間29分に対し藤井9分まで時間差がつきました。
そしてその時点での局面は互角に戻っており、流石にこれだけの時間差では藤井三冠に分が悪いのかなと思って観ておりましたが、ここで豊島竜王が一時間39分の大長考の末に5五の桂を玉頭に成り込みます。
そこから△4三玉▲5五桂△同角▲同銀と進めていくものと思われたのですが、藤井三冠の同角した後の豊島竜王の選択した指し手は3五桂。その後本譜の5六歩まですすみますが、

113手目先手5六歩まで

この桂打ちは手筋で相手玉を下段に逃してしまうのであまり良くなかったようです。

image
この手順で3五に桂を打って後手玉に迫っていけるので良さそう。


そしてこの後、急転直下の場面となります。


藤井三冠が8筋に龍と7筋にと金を作ります。
そのと金で豊島玉を追い詰めていきます。

image
と金を入って開き王手。
と金を取ると詰みが発生します。仕方なく上に逃げるが、藤井三冠は冷静に2五金とする。


ここで天を仰いだ豊島竜王は、一旦席を外すと気持ちを落ち着けてきたのか、戻って程なく投了を告げました。

122手目 投了図
image

本局を以って竜王戦七番勝負は4連勝で藤井三冠が竜王を奪取。
史上最年少(19歳3ヶ月)にて四冠を達成しました!
また、竜王戦ランキング戦から竜王奪取まで無敗なのも棋界初となります。


新竜王として臨んだ記者会見時に「竜王位の重みに相応しい将棋を指していきたいが、これまでと変わらず強くなっていくことを目標に取り組んでいきたい」と棋界序列一位となっても尚、更なる将棋への自己研鑽を目標とする辺り、傲ることのない飽くなき将棋への探究心を思わせます。

初タイトル獲得時に掲げた将棋への「探求」の揮毫は、彼の心の揮毫としてこれからも盤上に探し求めていくことでしょう。


藤井新竜王誕生、並びに四冠獲得おめでとうございます^^

《タカダ》

カレンダー

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最新記事