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竜王戦第3局

2021年11月01日

南千里店

将棋竜王戦第3局が10月30、31日に福島県いわき市「雨情の宿 新つた」にて行われました。


本局の対局場である「雨情の宿 新つた」は、原白秋、西条八十と並ぶ三大童謡・民謡詩人、野口雨情が度々逗留していた宿です。
野口雨情と言えば童謡「七つの子」「赤い靴」「青い目の人形」「しゃぼん玉」等が有名ですね。


さて、本局の第3局は先手番の藤井三冠が久しぶりの角換わりを採用し、そのまま相早繰り銀模様となりました。
一日目は非常にスローなじっくりと読み合いの入った展開で、38手目、39手目に共に100分超の大長考となり更に終盤豊島竜王の長考が続くとそのまま46手目を封じて一日目を終えました。

2日目に入っても形勢はほぼ互角。
2筋から4筋にかけて細かく移動する藤井飛車を巡っての攻防が続く展開となっていました。が、藤井三冠は3一へ打った銀を支えるために角を打つという重い攻めを見せます。

しかしこの角が後に重要になってきます。


そしていよいよ飛車を成り込もうという藤井飛車の飛車先を止めるべく豊島竜王が長考の末、2四桂と打ちます。

▲2二角△2四桂の、このわずか2手から一気に流れが藤井三冠へ。

2筋突破と見せかけて大きく8筋へ飛車を展開すると、豊島玉が挟撃の形に晒されていきます。

終局図

豊島竜王もなんとか藤井玉に迫るべく大駒を成り込んで近づいていきますが、終盤力が棋界一の藤井三冠は冷静に躱していくと、攻めの手番になり豊島玉を追い詰めていき、93手にて藤井三冠の勝ちとなりました。



これで竜王戦3連勝。対豊島竜王に5連勝、豊島竜王とのタイトル戦での戦績も10勝3敗といよいよ手のつけられない強さを発揮してきている藤井三冠。

局後、インタビューで「内容を良くしていって一局でも多く指せるようにと思う」と力なく語った豊島竜王がこの敗戦の大きさと、防衛の難しさを物語っていたように思います。

次局は11月12、13日に山口県宇部市にて行われます。
次局でストレート奪取になるのか、それとも一局でも多く指したいという豊島竜王の思いが強さとなるのか、楽しみです。

《タカダ》

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