こんにちは。
昨日朝ドラ『おかえりモネ』が最終回を迎えました(全120回)。
ラスト3週間とても良かったんですけど、今週の最終週(月から金までの5話)は秀逸だったなと思ってます。
主人公モネこと永浦百音(清原果耶さん)が家族や友人、職場の仲間、菅波先生(坂口健太郎さん)と共に、2011年の震災の傷を抱えながら気象という現象を通して「大切な人のために地域のために自分にできること」を静かにそして力強く努力するその姿に、また登場人物それぞれが被災した痛みや葛藤を抱えながらも前向きに生きていく姿を描いていて、観ていてとても勇気をもらいました。
全体を通して静かなドラマではあったけれど、登場人物の心の動きや感情が丁寧に描かれていて、言葉のひとつひとつが自然でとてもリアリティがあって。スッとその世界に入っていけて、毎日15分が本当あっという間でした。毎回もう終わりかい…って。まぁ15分やからね(笑)。
人は傷つく必要なんてない。
モネの東京での下宿先で大屋さんであり銭湯経営もされている菜津さん(マイコさん)の言葉。
同僚が震災経験のあるモネに「傷ついた経験…やっぱりそういうことがある人は強いよね」って言ったことに対して「傷ついてる人の方が強いなんて…そういうことは言っちゃダメ」「傷ついて本当に動けなくなってしまう人もいるから」
簡単じゃない。だからやるんだよ。
30年勤めていた銀行を辞めて、実家が営む牡蠣養殖『永浦水産』を継ぐと決めて、反対されながらもその意思を伝える時のモネのお父さん耕治(内野聖陽さん)の言葉がとても力強く印象的でした。
本当は東京の大学でやりたいことがあるにも関わらず「おばあちゃんを家に置いて逃げた自分自身が許せない、だからここを離れる訳にはいかない」と告白した妹の未知(蒔田彩珠さん)に対して、姉のモネが言った言葉。
「みいちゃんは悪くない。みいちゃんが思い出す度にわたしが何度でも言うよ。みいちゃんは悪くない。みいちゃんは悪くない。…行ってきな。わたしがここにいるから。みいちゃんはやりたいことをやればいい。辛くなったらいつでも帰っておいで」
被災した時に島に居なかったモネ、家族を置き去りにした未知、それぞれが抱えた震災時の負の記憶…それに苦しんできた2人が、そこから解放された瞬間だったような気がします。とても良いシーンでした。
朝は慌ただしく朝ドラをじっくりと観る時間的な余裕がないので、録画しておいて仕事を終えて晩ごはんを食べながら観ていました。
あれからもう半年経ったんだな…時の流れの早さを感じるとともに、半年間繰り返し聴いてきた主題歌『なないろ』(BUMP OF CHICKEN)も素敵な曲だったな…暫くはモネロスになりそうです。
最終回最後のシーン、医師である菅波との2年半振りの再会、2022年7月という設定。2人の晴れやかな笑顔が今のコロナ禍の行く先を示す希望の光のようでした。
おかえり…モネ
《ウエノ》
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