家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
2020年10月19日
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった
岸田奈美
この本が発刊される元となったブログサービスのnoteへの投稿が大きな注目となって文筆家の道を歩くことになった岸田さんの現在進行系の自伝エッセイ本です。
初めはnoteで投稿していることは全く知らなくて、ネットで見たこの本のタイトルが心惹かれるものだったので購入してみました。
岸田家は車い椅子ユーザーの母、ダウン症で知的障害のある弟、そして若くして急逝した父との出来事を笑えて泣ける、読者の胸にスッと落ちていくような言葉の魅力が満載です。
関西出身である著者の関西弁の主語が笑いを誘い、同時に生々しさを感じる程の自身や家族に対しての悩みや気づきを軽快な表現で綴られ、重いようで重くない、軽いようで軽くない、まるで著者と喫茶店か<あるいは居酒屋で?向かい合って話を聞いているような、そんな身近な錯覚すら覚えるほどに引き込まれる内容でした。
およそ、人生において死は避けられないイベントですが、障害のある母の車椅子生活、ダウン症の弟など著者の周りには体験するには大きすぎる環境にありながらも、そんな情報過多な日常の出来事を笑いに変えて、泣けて、そして考えさせられる。考えたあと心が暖かくなるようなエッセイの数々が収められています。
ご本人が体験するには重い内容ながらも、家族愛が溢れている(時には本人が嫉妬もしたりする(笑))、読後は障害を持つ人に優しくなれるような、そして元気になれるような、是非オススメしたい本です。
最終話、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の文中に挟まれた東京駅をバックにした笑顔の岸田家の写真、そしてその下に添えられたタイトルの文字・・・。
とても感動しました。
《タカダ》
岸田奈美
この本が発刊される元となったブログサービスのnoteへの投稿が大きな注目となって文筆家の道を歩くことになった岸田さんの現在進行系の自伝エッセイ本です。
初めはnoteで投稿していることは全く知らなくて、ネットで見たこの本のタイトルが心惹かれるものだったので購入してみました。
岸田家は車い椅子ユーザーの母、ダウン症で知的障害のある弟、そして若くして急逝した父との出来事を笑えて泣ける、読者の胸にスッと落ちていくような言葉の魅力が満載です。
関西出身である著者の関西弁の主語が笑いを誘い、同時に生々しさを感じる程の自身や家族に対しての悩みや気づきを軽快な表現で綴られ、重いようで重くない、軽いようで軽くない、まるで著者と喫茶店か<あるいは居酒屋で?向かい合って話を聞いているような、そんな身近な錯覚すら覚えるほどに引き込まれる内容でした。
およそ、人生において死は避けられないイベントですが、障害のある母の車椅子生活、ダウン症の弟など著者の周りには体験するには大きすぎる環境にありながらも、そんな情報過多な日常の出来事を笑いに変えて、泣けて、そして考えさせられる。考えたあと心が暖かくなるようなエッセイの数々が収められています。
ご本人が体験するには重い内容ながらも、家族愛が溢れている(時には本人が嫉妬もしたりする(笑))、読後は障害を持つ人に優しくなれるような、そして元気になれるような、是非オススメしたい本です。
最終話、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の文中に挟まれた東京駅をバックにした笑顔の岸田家の写真、そしてその下に添えられたタイトルの文字・・・。
とても感動しました。
《タカダ》
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