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舞鶴赤れんがパーク

2020年03月20日

南千里店


先週の続きを書かせて頂きます。


宮津市で食事を楽しんだあと、舞鶴市へ向かいます。

日本海沿いの海岸線をひたすら走ること50分位でしょうか??


途中、海鮮市場・道の駅『舞鶴港とれとれセンター』へ立ち寄ります。




美味しい干物を買いたかったんです。

が、しかし・・・ご覧の通り観光客の姿が非常にまばらです。

新型コロナウイルスの影響でしょうね!!




買いたかった干物、売ってたんですが・・・裸のままでラッピングしてません。

この時期なので、観光客の方が手に取ったり喋ったりするんだから、

せめてラッピングしたり、販売員も素手で触らないで欲しかった・・・

買う気になれずに、早々と立ち去りました。(苦笑)

こんな観光地にも微妙に影響してるんですね!!



さていよいよ「舞鶴赤れんがパーク」に到着です。





非常にお恥ずかしい話ですが・・・

私は赤れんがパークは港町だから単なるレンガ造りの物資保管のための

古い倉庫が現存しているだけだと思っておりました!!


しかし、そこには深い歴史の謂れがありました。





舞鶴市には、明治34年(1901)に旧海軍舞鶴鎮守府(ちんじゅふ)

が開かれた頃に、海軍が多くの”れんが建造物”を舞鶴に建設し、

それらの建物が100年を超える現在に残っているようです。


中でも《赤れんが博物館》の建物は、明治36年(1903)に

旧舞鶴海軍の「魚雷」の倉庫として建設されたそうで、

鉄骨構造であることやレンガの積み方が”フランス積み”だそうで、

鉄骨とレンガを組み合わせた建築物としては、日本に現存する建物では

最も古い建物で、国の”重要文化財”に指定されているそうです。





たくさんのレンガ棟が有り、魚雷だけではなく爆薬庫としての棟も有り

各棟を繋ぐ運搬用として棟内には線路跡も残存しており、

このような景色(赤れんがロード)は多くの映画の撮影場所として

利用されたようです!!






中でも、赤れんが3号棟は「まいづる知恵蔵」として

舞鶴や海の京都エリアの土産物が並ぶショップや

旧海軍ゆかりの展示が行われております。




話はとんでもない方向に飛びますが・・・旧海軍発祥のグルメのお話となります。






『 海軍グルメ・・・ 肉じゃが・カレーライスの歴史 』


「肉じゃが」の発祥は約100年前の舞鶴に有りという話・・(諸説あります)


先にお話した舞鶴鎮守府が置かれた時に、初代司令長官は

日露戦争でロシア・バルチック艦隊を破った「東郷平八郎」でした。


東郷氏は舞鶴に赴任前はイギリスへ留学していたそうで、

イギリスで食べた”ビーフシチュー”の味が忘れられず、料理長に

ビーフシチューを作るように命じたのですが、当時の海軍では

ビーフシチューに必要なデミグラスソースの材料が入手できず、代わりに

醤油・砂糖・ごま油で味付けしたのが「肉じゃが」の始まりと

言われているようです。

当時は冷蔵庫もなく、陸と違って船の上ではビタミンを採れる野菜が不足、

病気になりやすいので比較的日持ちしやすい野菜を使ったビーフシチューは

栄養価も高く艦上食として広まったようです。





ただし広島の呉にある海軍でもこちらの説を主張されておりますので???



さて次は、日本人なら誰でも大好きな「カレーライス」について・・・

1874年に旧陸軍の将校養成機関で「ライスカレー」が出されていたと

記録が残っており、その後に海軍で現在のカレーの原型が出来たそうです。

これもイギリスのスープがベースとなっているようです。




いかがでしょうか?

日本人が大好きな家庭料理の代表が、イギリスの料理を元として

海軍で改良され現在の形に近づき、全国へと発信されたなんて・・・

ご存じの方も多かったとは思いますが、

「肉じゃが」の話は私には初めての知識でした。

イギリスの食べ物が、時代を経て日本の家庭料理になるなんて不思議です。




舞鶴と旧海軍の歴史を少しだけ味わったその後の予定では

「海上自衛隊・北吸係留所」へ行き艦船を見たかったのです。

しかし、何時もなら土・日曜日・祝日には岸壁で艦船の見学が出来るのですが

”新型コロナウイルス感染拡大防止の観点”から

北吸岸壁・海軍記念館・第23航空隊及び東郷邸の見学は当分の間中止と

されており、艦艇の見学は出来ませんでした。

唯一、赤れんがパークの駐車場より撮影できたのがこの1枚でした。





残念でしたが仕方がないです。


 




「舞鶴」は戦後の引き上げ船の帰港地としても有名で、

悲しい歴史もいっぱい詰まっております。

またの機会に訪れ歴史を勉強したいと思います!!



          《タケナカ》




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