王位戦七番勝負第3局
2024年08月04日
王位戦七番勝負第3局が30日、31の両日、徳島市の「渭水苑」で行われました。
1、2局共に研究の読みが冴え渡っている渡辺九段が後手番ながら第3局も積極的な手で序中盤に優位を築けるのか。それとも藤井王位が先手の鬼の常勝の力を発揮させるのか ── 。
先手といえば藤井王位のエース戦法である『先手角換わり』です。本局も例に洩れず角換わりに誘導し、渡辺九段も堂々と王位の得意戦法を受けて立つ形となりました。
現代型角換わり戦法は、序盤中盤はともすると研究も尽くされているので暫くは駒組みが続くものと思われていましたが、30手目に渡辺九段が前例のない△7五歩と歩を突き出しました。
時間は9時49分。淡々と進んでいくと思われたが藤井王位はここで手を止め読みに集中します。
12時30分。昼食時間になっても藤井王位の手は盤上に伸びず、昼食明け再開を待つことに。長考は2時間40分を超え・・・
再開後もすぐには指さない。気になる手筋は全て精査しているかのような大長考。
14時、やっと藤井王位の手が盤上に。堂々と7五歩と応じた。
この大長考で藤井王位の考慮時間が3時間10分となり、自身の最長記録更新となりました。傍から見ると指す手がなく苦しい思いをしていると思われるかもしれませんが、多分藤井王位は考えるのがめちゃくちゃ楽しくて仕方なかったと思いますよ(笑)あっという間に感じていたのではないでしょうかね。藤井青年は気になったら追わずにはいられない、そんな性格ですから・・・^^
しかし、渡辺九段としても、してやったりでしょう。
この一手で藤井王位から3時間以上の時間を削れたのですからかなりのアドバンテージになるはずです。
結局1日目は3時間の時間差がついたまま渡辺九段の封じ手となりました。
2日目。
封じ手の角交換からお互いに大駒の飛車角を打ち合う激しい展開に。
終盤、藤井王位が2一飛(63手目)から後手玉に迫ると、渡辺九段も6九飛(68手目)から6七角成(70手目)と、飛車捨ての強襲で藤井玉に肉薄。最終盤、渡辺九段は4九飛(88手目)から藤井玉を追い詰めたが、藤井王位は攻防に4八桂(95手目)と打ってぎりぎりのしのぎを見せ、最後は渡辺玉を長手数の即詰みに討ち取った。
これで藤井王位が2勝1敗と白星を先行させた形となりましたが、渡辺九段も後手番ながら終盤かなら追い詰めていたのですが攻め駒の選択ミスで逆転を許してしまい悔しい敗戦となりました。
しかし、ここまで序中盤で藤井王位より優位を築いていますので次局は勝って2勝2敗に戻してほしいところ。楽しみです^^
《タカダ》
1、2局共に研究の読みが冴え渡っている渡辺九段が後手番ながら第3局も積極的な手で序中盤に優位を築けるのか。それとも藤井王位が先手の鬼の常勝の力を発揮させるのか ── 。
先手といえば藤井王位のエース戦法である『先手角換わり』です。本局も例に洩れず角換わりに誘導し、渡辺九段も堂々と王位の得意戦法を受けて立つ形となりました。
現代型角換わり戦法は、序盤中盤はともすると研究も尽くされているので暫くは駒組みが続くものと思われていましたが、30手目に渡辺九段が前例のない△7五歩と歩を突き出しました。
時間は9時49分。淡々と進んでいくと思われたが藤井王位はここで手を止め読みに集中します。
12時30分。昼食時間になっても藤井王位の手は盤上に伸びず、昼食明け再開を待つことに。長考は2時間40分を超え・・・
再開後もすぐには指さない。気になる手筋は全て精査しているかのような大長考。
14時、やっと藤井王位の手が盤上に。堂々と7五歩と応じた。
この大長考で藤井王位の考慮時間が3時間10分となり、自身の最長記録更新となりました。傍から見ると指す手がなく苦しい思いをしていると思われるかもしれませんが、多分藤井王位は考えるのがめちゃくちゃ楽しくて仕方なかったと思いますよ(笑)あっという間に感じていたのではないでしょうかね。藤井青年は気になったら追わずにはいられない、そんな性格ですから・・・^^
しかし、渡辺九段としても、してやったりでしょう。
この一手で藤井王位から3時間以上の時間を削れたのですからかなりのアドバンテージになるはずです。
結局1日目は3時間の時間差がついたまま渡辺九段の封じ手となりました。
2日目。
封じ手の角交換からお互いに大駒の飛車角を打ち合う激しい展開に。
終盤、藤井王位が2一飛(63手目)から後手玉に迫ると、渡辺九段も6九飛(68手目)から6七角成(70手目)と、飛車捨ての強襲で藤井玉に肉薄。最終盤、渡辺九段は4九飛(88手目)から藤井玉を追い詰めたが、藤井王位は攻防に4八桂(95手目)と打ってぎりぎりのしのぎを見せ、最後は渡辺玉を長手数の即詰みに討ち取った。
これで藤井王位が2勝1敗と白星を先行させた形となりましたが、渡辺九段も後手番ながら終盤かなら追い詰めていたのですが攻め駒の選択ミスで逆転を許してしまい悔しい敗戦となりました。
しかし、ここまで序中盤で藤井王位より優位を築いていますので次局は勝って2勝2敗に戻してほしいところ。楽しみです^^
《タカダ》
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