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セルフレームの幅詰め技

2024年04月07日

南千里店

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お顔の大きさは人それぞれ違います。
中には気に入ってご購入いただいたメガネフレームの幅が少々大きすぎる場合もあります。
金属フレームの場合は幅を広く、または狭くするのは比較的容易に修正できるのですが、セルフレームの場合はそう簡単にはいきません。

フレームにレンズを入れた時に想定したフレーム幅より変わってしまうことがあり、特に幅を狭めるには工夫が必要になります。

セルフレームのフロントリムのカーブをレンズカーブに合わせるとテンプルが外向いて広がってしまうことがあります。

画像左側がレンズカーブに合わせた場合のテンプルの広がり。
こうなってしまうとフレームの内サイズを詰めるにはテンプルの根本を曲げるか、智元を物理的に詰めて広がりを直すしかありません。

今回は新規ご購入のフレームのため、見た目重視で智元を詰めて広がりを直す方法を取ります。

まずレンズを削ってフレームに入れます。
広がってしまったフレームの内幅をプレフィッティング時の幅に合わせるために、智元に同色のアセテート生地を詰めたい幅の厚み分、貼り付けます。


貼り付けるのはアセテート専用の溶剤で両面を溶かしつつ素材そのものを溶着します。
爪が汚くてすいません・・・

今回は0.3~0.4mm程度の厚さの生地をフレーム智元に貼り付けます。

理想の厚みまでヤスリがけしたセル生地を丁番に挟んで実際の広がりを確認。



そしてセル生地同士を溶着させるアセトン系溶液で接合部同士を溶かし合ってくっつけます。
アセテート素材同士が溶け合ってくっつくので強度は抜群です。



溶着面の強度が保てるようになったらはみ出した生地を大まかに切り取ります。

そして智元の形状に合わせて接着した詰め物の生地を耐水ペーパで整えていきます。溶着の境目が全く分からなくなるように・・・!


繋ぎ目が見えない。バッチリ!


そして最終仕上げでバフ磨きをすると・・・加工跡はわからないぐらいキレイに仕上がりました^^


スマホレンズなので広角気味ですがちゃんと左右幅が真っ直ぐになりました。

この技はどんなプラスチックフレームでも出来るものではなく、アセテート、またはセルロイド材のフレームに限ります。

《タカダ》

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コメント一覧

1. 幅詰め修正 

まさに同じ状態のフレームを修理調整して頂けるお店を探して辿り着きました。
webから問い合わせしましたのでお返事頂けると幸いです。

TS  2024.12.26 07:24:20

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