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竜王戦七番勝負第4局

2023年11月12日

南千里店

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竜王戦七番勝負第4局が北海道小樽市の銀鱗荘にて行われました。

現在のシリーズの内容は、藤井竜王の3連勝になっております。
カド番に追いやられた藤井竜王と同学年の挑戦者、伊藤七段はここで絶対勝たないといけません。

本局は藤井竜王が再びの先手番になります。
ストレート防衛で3連覇を決めるのか、それとも先手番藤井を攻略して次に望みを繋げる1勝を挙げることが出来るのか ──

1日目は両者が得意としている戦型、角換わりの出だしに。
現代将棋の角換わりは、研究によっては詰みまで調べられていることもあり、本局も序盤から恐ろしい程の猛スピードで進んでいきます。
お互いの研究範囲なのかどんどん駒組みは進んでいき、昼食休憩前で既に74手も進みます。
正直、私も両者の指し手の意味がわからない場面も多々在り、淡々と進めていく表情や姿に驚嘆の念を禁じえません。

しかし、一転して休憩明けの午後からは藤井竜王が長考を重ねる場面が多く見られてきます。
藤井竜王は休憩明けの2手で3時間以上の時間を投入していきます。

封じ手前に藤井竜王が決断の▲2四飛と飛車を切って角取りに走ります。
1日目にして最終盤の様相を呈している盤面。解説の棋士の方も驚きを隠せない様子でした。
伊藤七段が考慮中に封じ手時刻になりそのまま1日目が終了。この時点では挑戦者やや有利と目されていましたが・・・

2日目、伊藤七段の封じ手は△2四同歩。これは100%飛車を取る一手なのですが、この後の手が広いので昨晩のお互いの読み比べとなります。

2三の地点が空いたことにより角成で3二の金が取れるので83手目に3二角成。
伊藤七段の84手目は如何に!?

藤井玉の玉頭を狙った△8六歩ではなく△6七銀でした。
終わってみるとこの辺りが勝敗の分かれ目になったようです。

伊藤七段の有利が藤井竜王の有利へと逆転。
90手目、2時間28分の大長考の末の△8六香。伊藤七段の封じ手以降の読み筋は香車の手にしてからのこの△8六香打ちだったのですが一歩遅かった感じがします。
部分的には受けが難しい手ですが藤井竜王が指した▲9八銀の受けが固く意外に藤井玉が寄らない形に。

誤算の上、時間も削られた伊藤七段はここから8筋を急襲していきますが冷静な受けで危険地帯を華麗に躱していく藤井竜王。
伊藤七段の攻めがとうとう切れると、満を持して伊藤陣に成り込まれたと金から攻めに転じます。

手順に17手詰めが現れましたが、藤井竜王はその手を選ばず、なんと37手詰めの超手数の詰み筋を選びました。この超手数の詰将棋を瞬時に読める藤井竜王はやはり人間離れしているのを再確認させられました・・・怖すぎ。

最後は駒台の駒を全て使い切っての藤井竜王の鮮やかな詰み。

129手を以て藤井竜王の勝利となり4連勝で竜王を防衛しました。


これでタイトル戦19連勝。これは大山康晴十五世名人が持つ歴代最多のタイトル戦連勝記録に並びます。
藤井八冠の安定した強さであれば、これ以上の連勝が可能かも知れません。

どれだけ強くなっていくのか・・・現在進行系で歴史の目撃者になれることに少なからず気持ちも高揚してきます^^

《タカダ》

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