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本のお話

2022年08月15日

南千里店

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出口のない海
横山秀夫


回天が眼前にあった。

丸みのある弾頭が鈍く光ってる、

長い胴体、前の方が太く後ろ半分はやや細い

大きな魚に小さな魚が、後ろから突っ込んだかのような格好だ

二連のスクリューが尾鰭のごとく眼に映る、「魚雷だ 」

形そのものは魚雷に違いない、だがそれは巨大な棺桶に見えた

「 鉄の棺桶 」

この兵器がこの世に存在した事を伝えたい。

俺たちの死は、人間が兵器の一部になったことの

動かしがたい事実として残る

それでいい、俺はそのために死ぬ。

回天を伝えるために・・・・

「 出口のない海 」つらい作品です。


《 フジイ 》

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