実相院門跡
2018年06月15日
お義母さんのお墓参りに、妻と一緒に出掛けました。
「京都」にあるので、年に2度ほどのペースで参ります。
掃除をして、お花を供えて、手を合わせ、家族の現況を報告します。
山の中や遠方に、ポツンとお墓だけがあるよりは、
京都にお墓があると、ついでの”観光”も出来て両得です。
子どもたち夫婦も、京都観光に出かけるとお参りしてくれてます。
しかし、観光目的ではなく、お墓参りが”主体”ですからね。(笑)
なので、もう一つの目的である寺院めぐりに出掛けます。
今回は一度行ってみたいと思っていた『実相院門跡』へ・・・
こちらの寺院の住所は、京都市左京区岩倉上蔵町121。
京都市内でも大分”北”方面にあり、
上賀茂神社を越え、宝が池公園を過ぎ・・・
後少し走ると”貴船や鞍馬”まで行けるような場所にあります。
実相院のホームページの情報によりますと、『門跡寺院』とは、
その寺院の住職を天皇家の血を引く方々が務められることだそうです。
それは格式の高い寺院のことで、代々皇室から大きな支援を受けて
栄えていたそうで、とくに室町時代から江戸時代にかけては
天台宗寺門派では数少ない門跡寺院の随一とされていたようです。
当時はここで、格式高い家柄の人々が集い、和歌の会や
お茶会を開いていたそうで、その頃の様子がわかる古文書の
数々が今も残っていると記されています。
私は、恥ずかしながら”門跡寺院”の謂れを知りませんでした!!
今回初めて・・そうなんだぁ~~・・と、知った次第です。
長年生きて来たのに、知らないことばかりです(苦笑)
さて、難しい歴史の話はここまでとし・・・
皆様もこの寺院の情報は、一度は耳や目にしたことがあるはず・・・
秋になると必ず京都の観光情報として・・”床もみじ”・・と、
お聞きになったことがありませんか??
そうなんです・・寺院の床にお庭の紅葉が映り込む・・あれです。
今は初夏なので”床みどり”と表現されています!!
寺院室内は「撮影厳禁」なので、写真をお見せすることは叶いませんが、
入場パンフレットの写真を写したものです。
こちらの”紅葉”版、ご覧になられたこと、ありますよね??
ピカピカに磨き上げられた床に映し出される”緑”
周りの襖絵は、代々の狩野派によって描かれております。
見事なものです!!!
『 一見の価値あり 』です!!!
秋の「床もみじ」も、もっと色合いが鮮やかなんでしょうが、
秋は観光客が多すぎて、今日のようにゆっくりとは楽しめないと思う。
縁側に出ると、”緑一色”の日本庭園と、苔むした手洗い。
こんな景色、大~ぃ好きです。 ホッとやすらぎます!!
反対側のお庭は、最近(2013年春~2014年秋)にかけて
小川勝章氏監修により、市民参加で作庭されたようです。
『こころのお庭』と題され、日本国を表現した石組みと苔。
真ん中の苔の島は、ハート型に造られています。
何を表したかは、それぞれ皆様のこころに問いかけて下さい。
あまり観覧者がいらっしゃらないので、縁側に座り、
自分の”こころ”と向き合い、暫し瞑想の世界へ・・・
遠く比叡の山並みを借景にした、良いお庭でした。(心、ゆったり)
ゆっくりと悠久の時を過ごさせていただいた帰りの出口で
「御朱印帳」に御朱印をいただきました。
昨年の”お伊勢参りの旅”に、思いついて御朱印帳を買い求め、
1ページ目は「外宮」から始まり「内宮」へと・・・
いつも忘れないように車に積んでいるのに、それでも忘れる!!
今回は忘れずに、ちゃんと集印させていただきました。
また一つ増えて、満足・満足・・・です。
実相院の「床みどり」、この目でしかと見れて、
また一つ良い思い出を積み重ねることが出来ました!!!
《タケナカ》
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