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将棋界の一番長い日

2018年03月05日

南千里店

現在、将棋の現役プロ棋士は162人居ております。

プロになるためには奨励会という棋士の養成機関に入門し、6級から始まって三段まで昇段を果たし、そこから年2回ある三段リーグで勝数上位2名に入ると晴れて四段、プロ棋士になれるのです。
ただ、奨励会には年齢制限があります。初段へは満21歳までに、四段へは満26歳までに昇段を果たせなければそこで退会となります。非常に険しい道程を経て数少ないプロ棋士と呼ばれるようになるのです。

そして、究極のヒエラルキー社会である将棋界のプロ棋士の中でも、現在、頂点であるA級に在籍している棋士はたった10人(今期は11人)しかいません。
A級に残り続けるためには年間勝ち星を維持し、下位降級を免れなければなりません。
勝てなくなれば、段位は下がらなくとも級位は下がっていきます。

A級の棋士しか与えられない特権があります。
名人戦への挑戦権です。

名人に挑戦するためにはA級順位戦で優勝しなければなりません。
ただでさえ強豪揃いのA級で優勝し、且つ名人との七番勝負で勝ち越さなければ最高峰の称号である名人位は手に入れられないのです。

その総当りのA級順位戦の最終局、今年は3月2日に行われました。
A級在籍者は1年間の悲喜交交を携えて対局します。



俗に「将棋界の一番長い日」と呼ばれております。
全ての対局が同日に行なわれるその日、名人への挑戦権とA級残留をかけた対局は、各持ち時間6時間のA級順位戦では深夜を過ぎてまで戦いが続き、例年波乱が起こりやすい日でもあります。

今期はまさに大波乱でした。

最終局を終了して、なんと名人挑戦は過去最多の6人でのプレーオフに持ち越されました。

プレーオフでは前期の成績順での勝ち上がり(パラマス)方式で争われます。
前期で成績下位の豊島八段だと、名人挑戦権を得るためにまでに5人の上位者に勝たねばなりません。大変です。
(この内容を書いている後の3/4にプレーオフ初戦の対局があり、豊島八段が久保王将に勝利しました。私も後半戦から最後まで観戦しておりましたが、この対局も熱戦で終局は深夜1時に差し掛かる程の長時間となりました。)

3月に毎週の如くプレーオフの対局があり、ファンは楽しみが増えますが、プレーオフに関わる棋士は毎局神経をすり減らしながら深夜まで対局を行うのですから相当の忍耐力と集中力が必要になります・・・。

とは言っても、私もプレーオフの各対局は正直楽しみではあります・・・。

次局は10日。また熱戦が繰り広げられることでしょう。

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話は変わりますが、将棋の駒と言えば山形県の天童市が有名です。
伝統工芸品にも指定されている手彫り書き駒は、職人の技術の高さが伺える一品です。


お高いものだと駒で六、七十万円、盤に至っては百万円を超えます。
しかし、価値は技術や製品の良し悪しに付随するものであるので、職人の手作りであれば納得のモノとなりますよね。

メガネだってそうなんです。
高い技術と厳選された材質で作られるフレームやレンズは、それそのものの価値が高くなります。
そして、その高品質の商品を快適に使っていただくために私達専門店の製作技術もトータルされてお客様にお届け出来たらと思っております。

高いと思われるメガネでも、ただ単に高いのではなく技術と品質に裏打ちされたものなのだと思っていただければ幸いです。


数あるフレームの中でもクールジャパンプロジェクト The Wonder 500 に選ばれた鯖江市の職人が作る『歩-AYUMI-』のセルロイド眼鏡、は心地よい感動と驚きを得られるオススメの一品です!^^


《タカダ》

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