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眼の適応的進化

2018年02月12日

南千里店

先日、野生の動物の眼にスポットを当てた海外のドキュメンタリー番組を観ました。

動物によって瞳孔の形は様々で、自分の置かれた環境によってそれぞれ進化していったのだと。

適応的進化と呼ばれるものだそうで、自然環境が要因である場合や、生態系の影響による遺伝的進化が要因であったり様々ですが、瞳孔の形は特に生態系による遺伝的進化による変化で、肉食動物は眼が顔の前方についているので普段は円形瞳孔なのですが、獲物を捕らえるために長円瞳孔という機能を働かせます。



これは獲物までの距離を立体的に測るのに有利に働く眼で、対して草食動物やクジラやカバは横長の瞳孔を持ちます。


横長の瞳孔を持つことによって周囲の明るさを抑え水平に広い視野を確保し、常に周囲を警戒出来る為の進化だということです。

『馬の死角はたてがみの幅のみ』と言われるくらい広い視野を持っていますから、広い草原での有視界確保は人間の持つ視野の比ではありません。


魚類は球形の瞳をしていますが、人間とは違い角膜は結像に関与せず、変形しない球形の水晶体を有し、直接水晶体を動かして大まかな遠近感を得ています。カメラで魚眼レンズと呼ばれる超広角レンズは、魚の眼のようにレンズ面が突出しているのが似ているのでそう言われております。魚も広い視野を持つかわりに解像度があまり良くないようで、人間の視力で言う0.5前後と言われております。

以前、ブログでお話しました眼の進化では、光の感知だけに留まらない視覚化された眼の大進化後に自然環境や生態系によって更に細分化していった構造に、生命の神秘を感じずにはいられません。

《タカダ》

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