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伝書鳩のお話し

2016年09月04日

南千里店

昭和40年前半のお話しです

子供達の間で鳩を飼う事が流行った事がありました。

近所の方で本格的に伝書鳩を飼って、大会にも出されて噂では、優勝されたらしいお家の鳩を飽きもしないで毎日見に行って、身体つきを見て批評してました。

このお家以外にも鳩を飼ってるお家が3軒くらいあり、それぞれの鳩を見に行き、みんなで『 飼ってみたいね 』すぐこの結論に達しました。

近所の方に伝書鳩の事を色々と聞いてみんなで飼ってみたいと言ったところ、うちの鳩で良ければ 『 あげるよ 』との事でした。
最初に鳩舎作りから、親父に手伝ってもらい兄弟で仕上げました。
他の二人も同じように仕上げ鳩舎完成、鶏小屋との違いはタラップの取り付け、鳩が帰った時の入り口です。
鳩の帰巣本能を利用して、1000キロ以上離れた場所でも帰ってくるなんて凄い事をこの小さな身体で、飼う前からワクワクしたものです。

近所の方に鳩舎ができたので鳩を頂きに行ったところが昼間のうちに鳩を決めて、夜来なさいとの事、確かに昼捕まえるのは無理鳩は鳥目なので夜は簡単に捕まえる事ができました。

雄は、ニビキと茶ニビキ、( 羽根に2本の線が入ったもの )
雌はパク( 白い鳩 )とニビキとクロゴマ(まだらな鳩 )この5羽でスタート。
餌やり、鳩舎の掃除を黙々とこなし徐々に警戒が薄れたところで餌を両手に持って餌やり、これでさらに敵ではない事をしらせスキンシップ。
慣れたところで、鳩舎から出してやり大空へと5羽が固まって気持ちよく飛行、しっかり遊んで後は自分の所に帰ってくる事を祈ってました。
タラップから中へ入った時は兄弟で大喜びでした。

特に茶ニビキは体格も色艶もよく羽根も強くいつも先頭で時々Vで滑空し、羽根の強よさを誇ってました、友達といしょに鳩を段ボール箱に入れて自転車で遠くまで運んで、そこで箱を開けて飛ばします。
時々他所の鳩を連れて帰ってきて、いつのまにか10羽に増えて鳩舎の掃除は念入りにして、砂浴びの砂も綺麗なものと、交換を頻繁にして身体の弱い鳩は羽根の裏に羽虫がよく付いてましたので、パウダー状の白い粉なを擦り込んでやってました、よく世話をしてました。

悲劇は一夜にして全てを無に、本当に可哀想な事をしました。
時々猫が狙ってましたが金網に遮られ何も出来ません。
大惨劇を起こしたのは( イタチ )でした夜行性の肉食で鳩舎の下を掘って侵入全て殺られてしまいました。

それ以降鳩は飼えませんでした。

《フジイ》

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