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海のお話し

2016年08月14日

南千里店

昭和30年から40年前半頃のお話しです

山陽本線に沿って防波堤がありその切れ目に小さい河口がありました。
海に面した部分で約5メートルはばで、この辺り唯一の川です。
この河口でよく見かけるのが、うなぎの稚魚【シラスウナギ】
です、6㎝位の大きさで、手のひらですくえるほどいました。

大きくなったウナギを獲る場所は川でなく海が多かったです。
夜釣りで釣ったり( 餌はミミズ でした )、昼過ぎから夕方までの干潮時、この河口付近の海に潜り、岩場付近を気を付けて探してるとウナギを発見、アオサがウナギの上にかかってると近づいても気が付かない事が多く、真上に行きカナツキで
頭部分より5センチくらいの所を刺して直ぐに砂浜にあげ捕獲。

日が落ちかけた頃、大きなウナギが出てきてドキドキしながら沢山捕まえた事もありました。

川で育ち大きくなって海に出て、日本列島から2500Kmも離れた太平洋のマリアナ諸島付近で産卵、その後生まれた子供は北赤道海流に乗って成長しながら西へ進み台湾沖から黒潮に乗って、シラスウナギと呼ばれる稚魚に変態します、更に黒潮に乗って北上し日本沿岸、河口域に到達河川へ遡上し、成長期を川や池で過ごして成魚になります。
成熟すると産卵のために再び海に戻って、マリアナ諸島付近へ回遊し一生を終えるとされています。
( 2009年に、東京大学海洋研究所塚本勝己教授によって解明 )

子供の頃の遊びでしたが、ウナギ激減との話題を聞くにつけ悪い事をしたなと思います。

《フジイ》

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