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感動した本のお話し

2016年07月03日

南千里店

解夏 さだまさし

ベーチェット病を発症した若者が次第に視力を失っていく過程の苦悩と、そこから立ち直っていくまでを描いた感動作品です。

『 私も、同病者からいろいろとお話しを伺いました、失明すると暗闇だと思っているでしょう。ですが、もやの中にいるような乳白色の世界なんです 』

といった一文を読んでいて、ふと昔読んだ 【 暗闇からの生還 】を想い出しました。
こちらは、網膜色素変性症でやはり将来は失明、眼科医にも見放されて中国に行き、食事療法で良くなったお話しでした

余談となりましたが、暗闇より乳白色の世界の方がまだマシかなと思った覚えがある。

失明したら、痛みが無くなる。

失明までが、苦しい修行で失明と同時に解放されるこれが解夏との事。

生まれ育った長崎の風景を必死に脳裏に焼き付けようとするが思うように行きません。

だが、最後に視力を失ったとき、百日紅が同時に浮かびあがる心の目が開花した瞬間だと思いました。

《フジイ》

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