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天上大風。

2016年06月18日

千里中央店

こんにちは。



先日メガネの調整にご来店いただいたお客様から、扇子を頂戴しました。




そのお客様は70代の男性で、川柳や俳句を文化教室で教えておられるお方です。

ここに調整に来られる前にご自宅で、無地の扇子にご自身で書いてくださったとの事で…

お客様の前で早速開かせていただくと、そこにはこう書かれてました。





『天上大風』(てんじょうたいふう、てんじょうおおかぜ)



お客様の解説によると、良寛(りょうかん)さんという江戸後期の僧侶の方が書かれた有名な「書」だそうで、この言葉にはこんなエピソードがあるそうです。





良寛さんが、今の新潟、燕(つばめ)の仲町というところに来ていた時のこと。
子供たちが凧(たこ)あげをしていたそうです。
子ども好きの良寛さんのこと、托鉢(たくはつ)のことなどすっかり忘れて、凧あげの様子に見入ってました。

ところが、風が弱いせいでしょうか、子供たちの凧はなかなか高く上がりません。

「上がらないなぁ、どうしてかなぁ」
「風も悪いけど、凧も悪いんだよ」

しばらくして凧を持っていた子供が、良寛さんの所に駆け寄って行きこう言いました。
「良寛さま、お願いです、この凧に何か書いてください」と。

大人に頼まれてもあまり字を書かなかった良寛さんですが、子供たちにはすすんで筆をとったそうです。

その時に書いた文字が、天上大風。

するとどうでしょう。
子供たちの凧は、みるみる空高く上がってきったそうです。








初めて出会った言葉でしたが、僕なりの解釈はこんな感じです。


頑張って頑張ってなんとか上空へと上がっていくと
そこでは大きな風が吹いていて
さらに高く高く押し上げてくれる

準備を怠らず、いつも高い意識で、行動していれば
昨日より今日、今日より明日
少しずつでも成長することができる
そしていつの日か大きく飛躍することができる



(もしかして本来の意味とは違うかもしれませんが、ご容赦くださいませ)




今回、素晴らしい言葉をいただけたのが嬉しかったです。

お客様の期待を裏切らないよう、僕もいつか大きな風を受けて、空高く上昇し大きく飛躍できるように頑張らないとな…と気を引き締めております。








《ウエノ》



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