世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ
2016年04月07日
ウルグアイ:342万人;面積:日本半分
今この絵本が話題になっています。
2012年ブラジルのリオデジャネイロで
国際会議が開かれました。
環境が悪化した、地球の未来についての話し合いでした。
世界中の集まった各国の代表は
順番に意見を述べていきました。これといった名案は出ません。
そんな、会議も終わりに近づき
南米の国、ウルグアイの番が回ってきました。
演説の壇上に立ったムヒカ大統領
質素な背広にネクタイなしのシャツです。
そう、彼はせかいでいちばん貧しい大統領なのです。
大統領の公邸には住まず、町から離れた農場で、
花や野菜を作り、奥さんと暮らしています。
古びた愛車を、自分で運転しています。
ムヒカ大統領に、会場の人々は小国の話しに
それ程、関心はない様でした。
でも、演説が終わると大きな拍手がおっこたのでした。
そのスピーチの内容を、子ども向けに翻訳してある本です。
「より便利、より豊かで、私達は本当に幸福になったのでしょうか」
大統領のスピーチが、今ひとりひとりの心に広がっています。
「貧乏とは、少ししか持っていない事ではなく
無限に欲があり、いくらあっても満足しない事です」
人間の幸福とは何か、深く問いかける絵本です。
«ハヤミ»
最新コメント