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二種類の人間。

2016年03月12日

千里中央店

こんにちは。



当店で老若男女問わず人気のセルロイド製フレーム『歩-AYUMI-』。

その『歩-AYUMI-』を手掛けるマコト眼鏡さんの会長増永誠さんの祖父であり、福井県眼鏡工業の祖である増永五左エ門。

その弟幸八と二人で、福井に眼鏡産業を根付かせるべく苦闘し、困難な道を歩み始める物語。

…それが当ブログで先日チラッとご紹介しました書籍「おしょりん」です。





通勤時間や休みの日など、一週間ほど掛けて読ませていただきました。


冒頭、五左エ門が営んでいた村の羽二重(織物)工場の火事という不幸な出来事に見舞われる所から物語は始まります。

その後、先見の明を持った弟幸八の説得を受けて、何も無い所から粘り強く福井の地に眼鏡産業を根付かせていった五左エ門。

もちろん、そこに至るまでには二人以外にも多くの人々の様々な葛藤や努力があった訳なのですが。

詳しい内容はぜひお読みいただくとして。


当時、東京や大阪で作成された眼鏡が一流品として市場に流通し、福井産と紹介しても見向きもされなかったそうです。

しかし現在では高品質国産眼鏡イコール福井県鯖江産と認識されているお客様も多く、信頼度も抜群です。

それもこれも先人の方々の尽力があってのことなんだなと本を読んで改めて感じました。

僕自身メガネに携わる仕事をさせていただく者として感謝です。



それから。


この物語の中に出てくる職人の台詞です。



「それでな、いろいろ思い悩んでるうちに、人間には二種類おるんやと気づいたんや。

あきらめるやつと、あきらめんやつ。

おれは自分がどっちの人間になるか、この場所で必死に選んだんや。」

物語の最後にはこの職人が結果を残します。


あきらめるやつと、あきらめんやつ。


非常にシンプルな言葉だけど、ズシッと胸に響きました。



そういや。


日産のCMで永ちゃんがこうも言ってたな。



「二種類の人間がいる。

やりたいことやっちゃう人と、やらない人。

やりたいことやってきたこの人生。

おかげで痛い目にもあってきた。

さんざん恥もかいてきた。

誰かの言うこと素直に聞いてりゃ、今よりずっと楽だったかもしれない。

でもね、これだけは言える。

やりたいことやっちゃう人生の方が、間違いなく面白い。

オレはこれからもやっちゃうよ、あんたはどうする?」


やりたいことやっちゃう人と、やらない人。

…確かにそうだな。



何事も、他人や環境のせいにしてあきらめたり、やらないでいることは簡単だけど。
でも、そうして自分を正当化したり、誤魔化したりしても、心が晴れることはない。
なぜならそれは現状から逃げてるだけだから。
言い方を変えれば現状をあきらめてるだけだから。
それを自分が一番よくわかってるから。



歩 032 0907 52 30,500yen +tax


難しいことではあるけど、僕もあきらめんとやっちゃう人間にならなアカンなーって思ってます(笑)。




《ウエノ》

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