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手紙

2016年03月10日

千里中央店

書簡を整理していると、亡くなった兄からの手紙の中から

私達の、結婚記念日に送ってくれた手紙を見つけました。

久々に見る、兄の字です。

そこには、吉野 弘さんの『 祝 婚 歌 』が添えてありました。


『 祝 婚 歌 』
               吉野 弘


二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは

長持ちしないことだと

気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい


完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気づいているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか

黙っていてもふたりには

わかるのであってほしい




歳の離れた兄は、何時も案じて、心を掛けてくれました。


翌日、ポストに写真ハガキが、届きました。

義姉からです。

生前 兄が撮ったモクレンと添え書きがありました。

偶然でしょうか…?

久し振りに兄の温もり、懐かしさを感じた

一日になりました。


お彼岸には、お墓参りにいきますね






《ハヤミ》

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