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カンブリア紀大進化の謎を解く

2016年01月25日

南千里店

「眼は口ほどに物を言う」という言葉を、太古の化石に当てはめるならこれほど打って付けの言葉は無いでしょう。

太古の昔、母なる海より進化した生物は、約36億年に及ぶの膨大にして悠久なる時を掛けて多様な生態系を築き上げました。
1859年にダーウィンが提唱した種の起源による進化論が、先に述べた生物の進化の過程であります。あの有名な人間進化の過程の絵ですね。


さて、その進化の過程の中で生物は多様な姿と生理学的器官を発達させてきた訳ですが、ダーウィンの進化論の中でも理論立てて説明することが出来ない、ある複雑にして優れたものが生物には存在しています。
ブログの初っ端から出てきているのでもうお分かりですよね。そう、眼です。
眼は生物の感覚器官の中でも特別な存在であります。
たとえは、水棲生物が陸上に上がるまでの進化の過程では、呼吸器官が発達して肺を形成しヒレが手足となり、徐々に陸生への適応を果たしてきました。
しかし、眼だけはその例外の範疇なのです。
眼は高度に完成された複雑な構造ゆえ、たった一つの構造器官が欠けるとその機能を果足せないものであり「眼だけは進化をする過程」というのが存在し得ないと考えられました。
そして、その複雑にして高度な『完成された眼が奇跡に近いレベルである時期に突然現れた』とする説を唱えたのがアンドリュー・パーカーでありました。
そしてその時期は遥か太古の昔、5億4000万年前に起こったカンブリア大爆発に関係していると。
そのカンブリア大爆発が起こったとされるカンブリア紀の動物群がバージェス頁岩より多数発見されました。
その化石群から考察し推論を導き出し検証する。そしてその結果が有視界を可能とした眼の誕生に繋がると。
そんなエモーショナルな新説が詳しくて分かりやすく述べられているのがご紹介する本書『眼の誕生〜カンブリア紀大進化の謎を解く〜です。


そんなワクワクする内容が書かれている本を読み終えて、本書のなかで唱えられている『光スイッチ説』が、生物進化のその大部分を眼が果たしていたという説は非常に魅力的で興味深い内容でした。
要約すると、光を感知する器官を有するだけであったそれまでの生物に、光を得て物体を視覚化する器官《眼》を有する生物の誕生による自然界の強制的とも言える生物の大進化。それが『光スイッチ』なのだと。

そして、およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間、地球の歴史からすればたった1000万年のごくごく短い期間に今日に至るまでの動物界の『門』が出揃ったのです。(門=生物分類学の階級の一つ。)

地球の46億年の歴史をカレンダーで例えると、11月20日頃に突如として多様化した生命が誕生、といったところでしょうか。
そして面白いことにその門はカンブリア大爆発以降の現在までにたった1つしか増えていません。
全てがカンブリア大爆発によって揃えられたのです。

この辺りのことは、NHKオンデマンドで『生命の大躍進』と題した3部作で詳しく語られていますよ。有料放送ですが興味の有る方は一度ご覧になられることをおすすめします^^

もちろん、この本もおすすめです!

《タカダ》

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