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宇宙に咲いた『ひまわり』

2015年07月13日

南千里店

観測衛星は数有れど、7月7日から本格運用された日本の最新静止地球環境観測衛『ひまわり8号』の地球のフルディスク画像の高解像度具合にはどの衛星も敵わないことでしょう。

昨年10月、H-IIAロケット25号機に搭載されて打ち上げられた『ひまわり8号』が、本格運用後に地上に送信した地球の高解像度画像が凄いです。


この画像はブログに載せるために縮小しておりますが、下記のリンクからフルサイズ画像(5,500px × 5,500px)がご覧になれます。
ひまわり8号による可視3バンド合成カラー画像

この『ひまわり8号』の凄い所は、このクオリティを保ちつつ連続撮影が可能になった所でしょう。
今までの『ひまわり7号』では、全球画像は30分毎に1枚の送信が限度でした。雲の様子のコマ送り画像はよく天気予報番組で見かけますよね。しかし、8号では更に高解像の画像を10分に1枚送れるようになり、日本付近に特化すれば2.5分毎に1枚の高精細画像を更にカラーで送れるようになったんです。
つまり、下記のような今までの天気図で見られたコマ送り画像での雲の動きから、スムーズな雲の動きを視覚化できちゃうのです。


左:ひまわり7号の赤外画像(30分ごと)
右:ひまわり8号の赤外画像(2.5分ごと)
(gif形式でサイズ等を圧縮しておりますので粗いですが、元はとても高精細です。元の動画を見たい方は下記からどうぞ※gifサイズが大きいので注意して下さい。約90MB)

ひまわり7号と8号の雲の動き
この他にも台風の発達の様子や黄砂の流れ、口永良部島の噴火煙の流れ等もご覧になれます。

これらの観測機能の大幅な向上によって、従来の台風や集中豪雨をもたらす雨雲の発達状況や移動状況などをより細かい時間の単位で把握できることで、より正確な警報や注意を地域住民に知らせることが可能となります。
これからの天気予報の的中率が更に向上することでしょう^^

因みに、日本の衛星には花の名前が多く付けられていることはご存知でしょうか?
これは、打ち上げられた人工衛星がロケットから分離し、予定された軌道に乗った時点で、~宇宙に花開け~との願いを込めて、花の名前がつけられてきたんだそうです。『ひまわり』や『さくら』『あじさい』等、ひらがなの名前が多いのは、たくさんの人に親しんでもうえるようにという願いからなんですって。

《タカダ》

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