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再生医療に新たな光~水疱性角膜症

2014年03月14日

南千里店

春の雨は、暖かく色を変えるといいますが、昨日纏まって降った雨は、春の訪れを告げる第一報だったのかも知れません。
まあ、私も含め出勤や外出される皆さんにとっては鬱陶しい以外のなにものでもないんですけどね・・・


タイトルでも書いておりますが、角膜症で悩んでいる方や手術を必要としておられる方に朗報です。
先日のニュースで「水疱性角膜症」の患者の目に、シャーレで培養した他人の角膜内皮細胞を注射器で注入して移植する世界初の臨床研究を始めたとの話題が上がっておりました。

水疱性角膜症とは・・・?

角膜(黒目)は、角膜内皮とよばれる一番内側の層のポンプ機能により、角膜の中に入ってくる眼の中の水(房水)を眼内に戻しています。
しかし、何らかの原因で角膜内皮細胞機能不全がおこると、内皮のポンプ機能が侵され角膜や上皮に浮腫が生じます。

■水泡性角膜症の症状
角膜の浮腫により、光が通りにくくなりますし、角膜上皮(角膜の表面)にも水がたまって、水泡ができます。
そのため、視力が低下しますし、表面の水泡のために痛みもあります。
また、角膜上皮がはがれやすくなり、はがれてしまうと非常に強い痛みを生じます。


回復方法は角膜移植しかありません。



この臨床実験では、施術前は0・06以下だった矯正視力が0.1~0.9に回復しているということで、とても有効な方法であるといえます。

更に、これまで1時間かかった手術が5分程度になり、視力も回復しやすく、1人の角膜提供者から多くの人に移植できるなどメリットが大きいとのことで、現在、角膜移植しか治療法はありませんが、現実は角膜の提供数が不足しており提供者も高齢の方が多く、移植を待つ患者さんも多いのですが、これから更に多くの移植治験を行って白内障手術並に浸透していけばいいなと思います。

再生医療の未来は明るい!

《タカダ》

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