棋王戦第4局
2024年03月18日
17日、棋王戦第4局が栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で行われました。
藤井棋王の2勝で迎えた本局は勝てば棋王初防衛となります。
後のない伊藤七段は先手番を生かして積極策にでるのか。
序盤、伊藤七段が角道を開けて今シリーズ全局角換わりかと思われたが、なんと藤井棋王の方から角道を閉ざしたまま銀を繰り出していく序盤の工夫を見せる。
中盤でも完全に藤井棋王が優位に立ち回り、伊藤七段は苦しい戦いを強いられます。
要所要所で揺さぶりを掛けていく伊藤七段ですが全てを冷静且つ最善で応じていく藤井棋王、そして遂に伝家の宝刀、飛車切りに出ます。「藤井八冠が飛車を切ると終局近し」と言われ、大駒を躊躇なく切り捨てる指し手は対戦相手からすれば見えざる詰み筋を突きつけられたようにも思うのでは・・・。
そして、トドメの一撃と言わんばかりの7八角打ち。普通は安全を考慮して6四に金を寄るのが自然と思うのですが、いきなり角打ちとは・・・。鬼ですか。
伊藤七段の奮闘もこの形勢は覆すことが出来ず、114手にて藤井棋王の勝利。そして棋王初防衛となりました。そしてタイトル戦14連勝に加えタイトル21連覇とおかしなことになっております(笑)
そしてそして、同日に放映されたNHK杯決勝、藤井聡太8冠(現NHK杯王者)対佐々木勇気七段。
藤井八冠が勝てば年度勝率で1967年に達成した中原誠十六世名人の記録を塗り替えることが出来ましたが、結果は佐々木七段が勝利!惜しくも歴代一位の年度勝率を抜くことは出来ませんでしたが、八冠を維持しながら歴代二位の勝率を叩き出すのは異次元の強さです。勝った佐々木七段は、なんと藤井四段時代に初対決だった17年7月2日の竜王戦で、デビュー以来の連勝を29で止めた時以来の約6年半ぶりの白星となり今度は歴代最高勝率を止めた形となりました。でもこれは素直に祝福したいですね。やはり年齢が近いことで色々思うところもあったかと。
惜しむらくはどちらもリアルタイムで視聴したかった・・・。
今期は(も)とにかく藤井一強でした。今後は誰が最初に藤井八冠からタイトルを奪取できるのか。しかしそれは同時にタイトル戦で藤井八冠から最低でも3勝しないといけないことと同義です。
タイトル戦で2敗したのは全て2022年までで、その後は無敗か1敗でタイトル防衛しています。その強さがタイトル戦14連勝に表れています。
来期4月からは叡王戦、そして名人戦とおそらく同時進行となると思われます。名人戦は雪辱を果たしたい豊島九段が挑戦者として名乗りを上げており、叡王戦は永瀬か伊藤か。
藤井八段を筆頭とした現4強の戦いが始まります。
《タカダ》
藤井棋王の2勝で迎えた本局は勝てば棋王初防衛となります。
後のない伊藤七段は先手番を生かして積極策にでるのか。
序盤、伊藤七段が角道を開けて今シリーズ全局角換わりかと思われたが、なんと藤井棋王の方から角道を閉ざしたまま銀を繰り出していく序盤の工夫を見せる。
中盤でも完全に藤井棋王が優位に立ち回り、伊藤七段は苦しい戦いを強いられます。
要所要所で揺さぶりを掛けていく伊藤七段ですが全てを冷静且つ最善で応じていく藤井棋王、そして遂に伝家の宝刀、飛車切りに出ます。「藤井八冠が飛車を切ると終局近し」と言われ、大駒を躊躇なく切り捨てる指し手は対戦相手からすれば見えざる詰み筋を突きつけられたようにも思うのでは・・・。
そして、トドメの一撃と言わんばかりの7八角打ち。普通は安全を考慮して6四に金を寄るのが自然と思うのですが、いきなり角打ちとは・・・。鬼ですか。
伊藤七段の奮闘もこの形勢は覆すことが出来ず、114手にて藤井棋王の勝利。そして棋王初防衛となりました。そしてタイトル戦14連勝に加えタイトル21連覇とおかしなことになっております(笑)
そしてそして、同日に放映されたNHK杯決勝、藤井聡太8冠(現NHK杯王者)対佐々木勇気七段。
藤井八冠が勝てば年度勝率で1967年に達成した中原誠十六世名人の記録を塗り替えることが出来ましたが、結果は佐々木七段が勝利!惜しくも歴代一位の年度勝率を抜くことは出来ませんでしたが、八冠を維持しながら歴代二位の勝率を叩き出すのは異次元の強さです。勝った佐々木七段は、なんと藤井四段時代に初対決だった17年7月2日の竜王戦で、デビュー以来の連勝を29で止めた時以来の約6年半ぶりの白星となり今度は歴代最高勝率を止めた形となりました。でもこれは素直に祝福したいですね。やはり年齢が近いことで色々思うところもあったかと。
惜しむらくはどちらもリアルタイムで視聴したかった・・・。
今期は(も)とにかく藤井一強でした。今後は誰が最初に藤井八冠からタイトルを奪取できるのか。しかしそれは同時にタイトル戦で藤井八冠から最低でも3勝しないといけないことと同義です。
タイトル戦で2敗したのは全て2022年までで、その後は無敗か1敗でタイトル防衛しています。その強さがタイトル戦14連勝に表れています。
来期4月からは叡王戦、そして名人戦とおそらく同時進行となると思われます。名人戦は雪辱を果たしたい豊島九段が挑戦者として名乗りを上げており、叡王戦は永瀬か伊藤か。
藤井八段を筆頭とした現4強の戦いが始まります。
《タカダ》
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