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世界からメガネが消えたなら。

2014年11月04日

千里中央店

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こんにちは。

土日祝日と3連休から始まった11月。
昨日から気温もグッと下がりましたね。
みなさんお出掛けの際にはあたたかくして、体調崩されませんようにお気を付けくださいませ。

さて。

先週のブログでご紹介した川村元気さんの『億男』。
とても面白かったので、9月に文庫化されたデビュー作の『世界から猫が消えたなら』を購入。
2013年本屋大賞ノミネート作品で、佐藤健さん宮崎あおいさん主演で映画化も決定してるらしい。



どんなストーリーなんだろう?
そんな思いで読み始め一気に最後まで読み終えた。

ざっとあらすじ。

郵便配達員として働く30歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳梗塞で余命わずかであることを宣告される。
絶望的な気分で帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。
その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。
僕は生きるために、消すことを決めた。
電話、映画、時計……僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の7日間が始まった。


月火水木金土日と7章に分かれていて、悪魔が表れる月曜日と、最後の日となる日曜日以外は「世界から◯◯が消えたなら」というカタチで話しが展開する。



前半は電話、映画、時計…などのモノやそれに纏わるコトがなくなる世界。

僕らは今ヒマさえあれば手のひらの液晶画面を覗き込んでいる。
確かにそれで家族や友達と繋がってるのかもしれない。
また知りたい情報を瞬時に知る事が出来るのかもしれない。
でもそれを覗き込んでる間、目の前で現実に起きている大切なことを見逃してるかもしれない。

何かを手にするということは、何かを失うということなのかもしれないな。


後半は大切な人の存在について考えさせてくれる。

4年前に亡くなった母親、それ以降関係が遮断された父親との関係を描く中で、家族それぞれの愛のカタチが浮き彫りになってくる。
読んでいて僕も涙があふれた。

人は失ってから、それがいかに大切なものかわかる。


最後の解説でこう記してある
「この小説に感動するのは、読み手の心の中にある喪失と響き合うからだ」

僕の両親はありがたいことに、元気で日々楽しく過ごしてくれている…と思う。

この小説を読み終えて、両親に会いたくなった。
この週末会う予定にしている。




さて最後に。


世界からメガネが消えたなら…




僕はこう思うんだ。

きっと笑顔の少ない世の中になってしまうんじゃないかなって。


世界からメガネが消えたなら…
自分で言い出しといて何だけど、やっぱりそんな事は考えたくもないな。


だって僕メガネ屋やし…(>_<)

これまでメガネを通して素敵な出会いをたくさんいただいてきたから^_^


そもそも世の中にメガネが登場したことで、僕たちが失ったものって何かあるのかな?…どう考えても思い浮かばないもの。



《ウエノ》

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