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6/35に出会うため・・・フェルメール展~大阪市立美術館~

2019年04月21日

南千里店

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先週、なかなか時間が取れなくて行きそびれていた、大阪市立美術館で開催中の『フェルメール展』へやっと行くことが出来ました。



今回、10/35のフェルメールの作品は、東京展では9点の作品が展示、大阪展では6点の作品が展示されます。





朝に出かけたのですが、会場はやはりフェルメールの作品が6点も同時に観られるとあって、大混雑ほどではありませんが作品の前に立って観るのは少々時間がかかるほどには混んでおりました。

フェルメール以外の画家の作品は40点も無かったと思います。あくまでフェルメールがメインです。



今回の来日作品は、上段左よりフェルメール最初期の作品《1.マルタとマリアの家のキリスト》、日本初上陸となる《2.取り持ち女》に、フェルメール作品で最も有名で愛されている作品《3.牛乳を注ぐ女》、《4.ワイングラス》、《5.リュートを調弦する女》《6.真珠の首飾りの女》、《7.手紙を書く女》、《8.赤い帽子の娘》、《9.手紙を書く女と召使》、《10.恋文》の10作品です。

大阪展での展示作品は1.2.5.7.9.10の作品になります。

その中で数点の印象など・・・



《マルタとマリアの家のキリスト》
フェルメール作品では珍しい宗教画。全作品の中で最も大きいサイズのこの作品は、マルタとマリアに囲まれて話す穏やかな表情の主イエスが、柔らかい筆使いで描かれた作品。
と、一見したらそう見えるでしょう。
しかし、この作品はルカによる福音書10章の有名なエピソードを題材にしています。
そのエピソードとは、イエスの一行がある村を訪れた。その村に住むマルタという女がイエスを自分の家に迎え入れた。その家にはもう一人マリアという妹がおり、マルタはイエスの一行をもてなすために一生懸命に台所仕事や奉仕活動をする一方、マリアはイエスのそばを離れようとせずいつまでもイエスの話に耳を傾けている。そこにマルタがやって来てイエスに「私だけに働かせて、まったく手伝わないマリアをどう思います?イエスさまから手伝うよう言ってくださいませんか?」と告げる。
しかしイエスは、穏やかな表情で「マルタは私の話を聞くという良い事を行っているのだから、それをとやかくいうものではないよ」とマルタを諭すという場面。

うーん、作品を観る方でこのエピソードが頭に入っていたなら「イエスさまもっと空気読んで!」とお思いになることでしょう^^;
要するに自分の話しも大事だから、とマルタのお願いを拒否しているわけですから・・・。そら怒るでマルタさん。



《取り持ち女》
この作品の初見の印象は、随分芝居がかった画面構成だという事と、フェルメール作品にはあまり見られない多人数(と言っても3人ですが)が描かれたものであること。フェルメールの初期作品だと知られるこの《取り持ち女》は男性が金銭を支払い女性を買う場面を描いた作品です。
おおよそ知られているフェルメールの作品がもつ光と静謐さの雰囲気とは随分違って見えます。何度も観ていると、まだ若かったフェルメールの尖った一面が見られる面白い作品だと思えてきました。



《恋文》
この作品はちょっと謎めいた感じがします。手前の部屋から奥の部屋を覗き見るような視点で描かれたこの作品、絵の中心にはシターンを弾く夫人と召使い。シターンを弾く手を止めて召使いを仰ぎ見るその夫人の手には、一通の手紙が握られている。
二人が居る空間のみ明るく照らし出され、観ている人の視線は自然に2人のやりとりを見つめることとなります。ています。
召使いの穏やかな表情と夫人の驚いたような表情にから夫人の愛する人からの待っていた手紙なのでしょうか。
壁にかけられた2枚の絵や部屋に置かれた箒や洗濯物などから、いろいろな推測がされています。


「光の魔術師」とも称されるフェルメール作品は、わずか35点とされ大変に希少な作家としても知られています。それ故、20世紀には世紀の贋作事件である『メーヘレン事件』なども起きました。
愛されるが故の悲劇。光あるところに影あり。

いつまで観ていても飽くことのないフェルメール作品を十分堪能しました。


物販コーナーはさすがのフェルメールです。人で溢れかえっていました。


自分は図録とポストカードを購入。


それと、会場限定フェルメールの作品バッチのガチャガチャがあったので1回引きました。
お目当てのうちのひとつ《手紙を書く女》が当たりました^^


美術館を出た後は、近くにある茶臼山へ。

茶臼山は、戦国時代の大阪夏ノ陣で真田幸村が本陣を構え、徳川勢相手に奮戦した場所で有名です。



いざ出陣!



1分もかからないうちに到着^^;
標高26mの茶臼山はとっても楽ちん。


真田縁の地を訪れるならば、ここは外せない史跡です。

《タカダ》

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