本のお話
2018年09月24日
虚ろな十字架
東野圭吾
中原夫婦に突然の悲劇。
小学二年生の最愛の娘が殺害される、犯人に死刑を望むが
一審では、無期となり即控訴する。
彼女は、死刑判決が出なければ死ぬとまで言い切る。
夫も一緒に死のうと覚悟して控訴審判決をまつ。
二人の決死の覚悟は報われ、死刑判決がでる。
その後、お互いに顔を合わせる事が辛くなりやがて離婚する。
夫婦共、当時のことが頭から離れません、しかし彼女は
被殺害者遺族の会に入会して、後ろを振り返っても仕方ないから
前を向いて歩いていくと家族に言っていた。
その彼女が殺害される。
その動機が二十年前にあった。
最後に刑事が、『 人間なんぞに完璧な審判は不可能、と言うことかも知れません。』
《 フジイ 》
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