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本のお話

2017年11月12日

南千里店

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影法師  百田尚樹



子供の頃、『泣くなっ』と怒鳴る者がいた。正面に勘一と同じ年格好の少年が立っていた。
その少年は勘一の前まで歩み寄ると、仁王立して言った。
『武士の子が泣く者ではない』勘一はその気迫に飲まれて泣くのをやめた。
お前の父は三人を相手に奮戦した。まことの侍だ、その侍の子が泣くな』

そう言ってくれた少年が、磯貝彦四郎 二人はともに学び剣術の修行に打ち込み
やがて友の契りを結びます。

磯貝彦四郎は、勘一の実力を見抜き、将来藩に無くてはならない男として
自分を捨て卑怯者の汚名を、また破廉恥な男となり、影で勘一を助ける。

その事を友が死んだのちに、同じく影のように生きた暗殺者が語る。
『 磯貝彦四郎は人を生かした、あれほどの男はおらぬ 』

侍の子が泣くな、と言ってくれた竹馬の友、磯貝彦四郎
この男に感動しました。

《フジイ》

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